キャスティングテスト CASE 1 / 各種資料 / アベイルの釣具オプション・改造パーツ

キャスティングテスト CASE 1

ABU Ambassadeur 3601C IVCB について、純正スプールと弊社製"Microcast Spool"を比較してみました。参考になればと思います。

内容

Ambassadeur 3601C IVCB の純正スプールと、弊社製軽量浅溝スプールの比較を行いました。 主に、ブレーキ性能の比較で、バックラッシュしない条件などを探ってみます。

テスト環境
リールABU Ambassadeur 3601C IVCB
ロッド6’6" ミディアム (Combat Stick The "Warrior")
プラグ18g シンキングのバイブレーション
(TDバイブ 74mm 18g シンキング)
その他若干風のある中
風上、あるいは風下にと、色々な方向に投げてみました。
飛距離を出すべく、思いきり手首を返すようにキャスト。
(バックラッシュしやすい条件だと思います)
機械ブレーキは全く効かない状態にしました。

1)軽量浅溝スプール
IVCBのブレーキは2ヶ(標準どおり)使用

ブレーキ目盛りが1〜6程度の範囲では、必ずラインの糸ふけが発生し、数値の小さい状態では、場合によってはバックラッシュします。 もちろん数値の小さい状況でより高確率でバックラッシュしますが、風下に投げる際は、最終的に糸ふけが解消されることもあります。しかし、リールのフレームにラインが激しく当たるため、飛距離も出なくなりますし、ラインへのダメージも大きいともいます。
目盛り6程度から糸ふけの収まりが早くなります。しかし、風上に投げる際などは、バックラッシュにつながることもあります。 目盛り10あたりから糸ふけが出なくなり、正常なキャストが可能です。 目盛り12くらいが、最適なブレーキ調整かと思われます。 目盛り15まで、もちろん同じく正常にキャスト可能ですが、やや飛距離が出なくなります。

結果 : 目盛り12くらいが、ちょうどよいブレーキ調整か。

2)純正スプール
IVCBのブレーキは2ヶ(標準どおり)使用

スプールの重量(スプールの乾燥重量+ラインの重量)が大きくなるため、慣性力が増し、バックラッシュを発生させやすい条件になっていると考えられます。
実際キャストしてみると、目盛り15(Max)においても、糸ふけが発生し、場合によってはバックラッシュする可能性がある感じです。ラインを巻いている量が多いのもあると思いますが、この状態ではブレーキ力が足りないと言えます。

結果 : 目盛り15でも、ブレーキ力が足りないと思われます。
(機械ブレーキの併用が必要)

3)上記の結果を受けて、ブレーキを3つ使用

同じく純正スプールにおいて、IVCBのブレーキを1つ増やして、合計3つでテストしてみました。 目盛り12あたりを境に、糸ふけが発生しなくなります。

4)さらにもう1つブレーキを足して
4ヶ(取り付けられる最大数)で使用

さらにブレーキを足し、最大の4ヶにして試してみました。 目盛り8くらいが糸ふけの境目になりました。
使用感ですが、数が多いからといって、特に違和感が出るといったこともなく、むしろ安定したブレーキ力が得られるような"気"がします。

結果 : ブレーキ1つ足すと、目盛り4つ程度下げることが出きるようです。
また、ブレーキの安定性も増すように感じました。

5)ブレーキを4ヶ使用し、
スプールを軽量浅溝スプールに取り替え

最もブレーキが効く状態です。目盛り2で、糸ふけは発生しません。 通常の使用においては、効きすぎるのかもしれませんね。 (さらに効くようには出来ますが、効かないように出来ないので・・・・)

結果 : スプールを軽量浅溝タイプにすると、4〜6くらいブレーキ調整の目盛りを小さく設定できるようです。

まとめ

ブレーキの個数と、スプールの違いをテストした形となりましたが、そこそこの結果は得られたような気がします。ブレーキ1つあたりで目盛り4つ、また、スプールの変更で目盛り4から6、くらいの違いが現れるようです。使用するタックル等により、目盛りの中央部分(7,8,9あたり)で糸ふけが無くなるようにしておくと、快適に使用できるのではないかと思います。 また、スプールの違いによる飛距離ですが、測定可能な状態ではない(池に投げ入れてる)ので、何とも言えませんが、感覚的にはさほど変わらないような気がします。キャストするプラグが重く、スプール回転の立ち上がりには大きな影響を与えていないことによると思います。 ライン量を減らし、もう少し軽量のプラグをキャストする際には、スプールの性能差がはっきり出るものと考えられます。

ブレーキ性能定量化 2003/12/14 追加

純正スプールを使用した場合
ブレーキ調整の目盛り 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ブレーキブロック1個
ブレーキブロック2個
ブレーキブロック3個
ブレーキブロック4個
"Microcast"を使用した場合
ブレーキ調整の目盛り 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ブレーキブロック1個
ブレーキブロック2個
ブレーキブロック3個
ブレーキブロック4個

色の説明

ブレーキ力が足りなく、明らかにバックラッシュする範囲
かなりの確率でバックラッシュする範囲
糸ふけが出やすく、バックラッシュしやすい範囲
糸ふけが出にくく、ちょうど良い調整範囲
ブレーキが効きすぎ、明らかに飛距離が落ちる範囲

また機会があったら、軽量のプラグや、空気抵抗の大きいプラグなどもテストしてみたいと思います。
マグネットブレーキを併用して(デュアルブレーキ?!)のテストも必要ですね。(2003/12/14 追加)